黒柴つくし~心の眼~

見えなくても、こころで感じて見える日々

† 犬の十戒 † The Ten Commandments of Dog Ownership

My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you buy me. 私の一生は10~15年くらいしかありません ほんのわずかな時間でも貴方と離れていることは辛いのです 私のことを買う(飼う)前にどうかそのことを考えて下さい。

スポンサーサイト

Posted by つくママ on

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

闘病記[その2]

Posted by つくママ on   2 comments   0 trackback

7月10日  9時からの診療時間に着けるように7時半には家を出たが、通勤ラッシュにぶつかり道路はどこも渋滞ばかりだった。
発症から72時間のタイムリミットが、気持ちを急かしていた。首都高を抜け病院に到着したのは9時を少し回ったところだった。受付をして少し待って1階の第1診察室から呼ばれた。

先生に今日までの状態を聞かれ後、まず眼圧を測った、右目13mmHg・閉じている左目6mmHg(正常値25mmHg以下)すぐさま先生はつくしの目にライトを当てながら診察を始めた。ライトを上下に振ったり左右に振ったりと・・・それからつくしの右目を手で隠して左目の上方から脱脂綿を落とした。
見えているなら動物は動体反射で追うはずだが、つくしの目は追っていなかった。

診察を受けているつくしの傍で、いつ先生の口から絶望的な言葉が出てくるのか・・・心臓の音が頭の中まで聞こえるようだった。
ひと通り見て先生は、「この後2階で院長が診ますので外でお待ちください。」と言った。どうだったんだろう?病名を言われない事が不安でしかたなった。
聞きたくないけど、思いきって・・・「病名はやはり緑内障ですか?」と、恐る恐る聞いたが、矛盾しているようだが聞くのが怖かった。
先生は・・・「可能性は高いですが、断定は出来ないので院長が更に詳しく検査をします。」と言われ部屋を出て待合室に戻された。
しばらくして受付から「2階へどうぞ!」と言われ、受付横の縦階段を上がった。そこは2階の院長室の前の待合室だった。わんちゃんやねこちゃんを連れて何人かの人がすでに数人待っていた。どの子達もあきらかに目の疾患が見てよめた。目に疾患を抱えている動物を、こんなに目の当たりにするのはもちろん初めてで、可哀想と感じる前にこんなに目の疾患を患っている動物がいるのに驚いた。

しばらくして院長室から呼ばれた。院長室の中は物々しい眼科専用の機械が沢山置いてあり、罹りつけの病院とは大きく違った。
院長先生は1階での診察カルテに目を通しながらライトで目を診て、次に診察台に備えつけてあるカメラでつくしの目の中をシャッターに収めその画像を32インチ程のテレビに映しながら説明を始めた。
そして院長の第一声・・・「うん、まだ緑内障までいってないよ!」

えっ?今なんて?ほんとに、ほんとに?

安堵の気持ちというのは、血の気が引くとは逆に身体にポッポと血が沸いてくる感じがした。
「フレア(炎症の強さ)は出てるけど、ぶどう膜炎だね。」と・・・
「ただ、ぶどう膜炎は緑内障の一歩手前だからいずれ緑内障に移行する。」
「そして、必ず反対の目にも発症する病気だから。」と言われた。

その時はまだ緑内障の恐ろしさなど想像も出来なかった私は、[ぶどう膜の炎症が治まれば、緑内障になる事もないのではないか?]くらい安易に思っていた。ただただ、緑内障ではなかったという事が気持ちを楽にした。

つくしの目は、先日罹った市内の眼科併設病院から出された[キサラタン(緑内障・高眼圧剤治療薬)]を今朝までの間に3回程挿していた為、東京の病院では6mmHPだったのだ。処置は炎症を抑える為に、点眼麻酔をしてステロイドを直接目に注射した。つくしの目に注射を挿す瞬間は、思わず目を背けてしまう程の光景だった。

東京の病院からは、緑内障には至っていないのだからキサラタンは使う必要はないと言われ、トルソプト(点眼用炭酸脱水酵素阻害液)とオルガトロン(合成副腎皮質ステロイド剤)の2本を処方された。
先にも書いたが緑内障とは、目の中の房水が溜まり過ぎ、眼圧が高くなり障害を起こす為、トルソプトは房水の作りを抑制する為、オルガトロンは炎症を抑える為に処方された。
一週間後に診せるように言われ病院を後にした。家族の誰もが心なしか安堵の表情になり、つくしに「頑張ったね!偉い、偉い!」と頭を撫で、頬擦りをしていた。

主人は半休しか取れなかった為最寄駅へ送る前に、近くのDog Cafeで昼食と頑張ったつくしにケーキを頼んで休憩を兼ねた。
私は何日かまともに食事が喉を通っていなく、ようやく少し安心したのか食事が喉を通った。
そして主人を最寄駅で降ろし、娘と家路へ向かった。

車の中では、緊張と疲れでグッタリしたつくしが娘に寄り添い寝ていた。そして途中車の揺れで起きたのか・・・あれ?つくしの閉じていた目が少し開いてきていた。
ステロイドの注射を挿して貰ってこんなに早く効いてくれるなんて、よかった!
東京の先生に見せて本当によかったと、あの時市内の病院の診断で諦めなくてよかったと心の底から思った。


それからは点眼をきちっと挿し、目も何事もなかったように開き又いつもの生活が戻った。

1週間後の7月18日・・・眼圧右目17mmHg・左目24mmHg(正常値25mmHg以下)炎症ややありステロイド注射の処置、視力も炎症による一時的に見えていなかったようで、この日の動体視力の検査では物をしっかり追っていた。視神経も写真の映像からしっかりと伸びているのを確認できた。先生からはこの位の経過ならまずまずと言われ、次回は2週間後に診せるように言われた。ただ目をしきりに気にしたり、ショボショボしたりしたらすぐに連れてくるように忠告をされて・・・

それからのつくしは、私達家族の心配をよそに変わった様子もなく2週間後の検診を迎えた。

8月3日・・・眼圧右目21mmHg・左目27mmHg(正常値25mmHg以下)私は正常値を超えているので心配したが、先生はこの位は許容範囲なので大丈夫と言った。
まあ、この辺りからつくしの病院恐怖症は始まっていたので、興奮度も眼圧を上げる要因のひとつになっていた。
動体視力もあり、目の中の画像も前回と大きくは変わっていなかった。
そして次回は3週間後の検診となった。

8月22日・・・眼圧右目16mmHg・左目28mmHg、今思えばこの辺りには目薬でコントロール出来ていての28mmHgに保っている事事態が、ぶどう膜炎から緑内障に移行していたのだと思う。
先生からは、とにかくこの病気は時間との勝負だから「おかしいな?」と思ったら連れてくるように言われて、今回で検診を終えた。

それからの日常生活は、疑心暗鬼になったりと不安な気持ちとの戦いだった。

しばらくは大丈夫だろうという日々を送ったが、その後2度程なんとなく不安になり東京まで走った。
10月10日・・・眼圧右目17mmHg・左目22mmHg
10月21日・・・眼圧右目17mmHg・左目24mmHg
2回とも取り越し苦労に終わったが、時間との戦いという呪縛にでも取り憑かれていた私がいたのは確かだ。
怖かった、とにかくつくしの目が見えなくなる事が・・・
変化を見落として後悔するなら、取り越し苦労でもなんでもすると決意さえしていた。

そして年内最後の検診・・・12月22日、眼圧右20mmHg・左目23mmHg落ち着いている事での安堵からか、呪縛のような気持ちも緩みかけこのまま目薬でコントロールし続けられるような気さえして年を越した。


そう・・・ひたひたと忍び寄る悪魔が近づいて来ているのに気が付くわけもなく・・・
2010年1月5日左目の急変              ・・・つづく

スポンサーサイト

Comment

Michy says... "ドキドキ…"
しながら今日も拝見しました。
先生の言葉にホッとして食事が喉を通るようになったり、
「時間との勝負」という言葉に取り憑かれたようになったり…
同じだなぁって。
思い出すのは辛い事だけど、こうやって記録に残して
おくのは大切な事だと思います。
きっと誰かの参考になると思うので…
2011.01.01 00:12 | URL | #jViTC7kk [edit]
つくママ says... "Re: ドキドキ…"
いつも読みづらい記事にコメントありがとございます。

確かに・・・思い出すのは辛い事ですが、前にも書かせて頂いたように、ブログを開設した思いの原点がそこにあるのです。
つくしがこの病気を患って、不安で不安で潰されてしまいそうな時、ミッチーちゃんの闘病記を読んだ時の気持ちは生涯忘れる事はないでしょう。
私の記録は拙いものですが、その時抱いた気持ちを忘れない為にも、これからも少しづつですが記していきます。

おこがましいですが・・・私が救われたように、今度は私が少しでも誰かを救ってあげる事が出来れば・・・
2011.01.01 17:12 | URL | #- [edit]

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://tukushi0227.blog109.fc2.com/tb.php/16-91543b8a
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。